2021年 年頭のご挨拶

あけましておめでとうございます。

新年のご挨拶を申し上げます。

 

昨年は、コロナ禍に翻弄された一年でした。今年はこれからの社会に向けて希望を紡ぐことのできる一年にしたいものです。

昨年10月、一般財団法人人生100年社会デザイン財団が設立を迎えることができました。私たちの希望を紡ぐ取り組みの一環です。

 設立後3か月、財団の活動も順調に軌道に乗りつつあります。今年は、今後の展開に向けて、財団の基盤固めの年だと考えております。財団の活動の基本的な理念である「学び社会」の実現に向けて、そのための基本的な考え方を共有するとともに、その考え方にもとづく新たな社会の構想に向けて、準備を進めたいと思います。

 

 その時、基本となるのは「何が最も大切なのか」という原則だと考えます。

 

 私たちには、少子高齢人口減少社会に対する悲観論から人生100年社会に対する希望論への転換が必要です。しかしそこには、社会経済構造の変容にともなう生活不安の増大、価値観の多様化と人々の社会的帰属の動揺にともなう孤立の深刻化、さらに昨今のコロナ禍によってもたらされた新たな生活様式をつくる必要とオンラインでの生活にともなう新たなつながりの模索など、大きな課題が存在します。

 これらの課題を克服して、来たるべき希望のある人生100年社会を実現する方途を描こうとするとき、どうしても譲れないのは「何が最も大切なのか」ということの基盤にある「人の命」です。

 

そして、それを社会のあり方としてとらえると、「誰一人として取り残さない」ということになります。

 

 誰もがこの社会に居場所があり、自分がこの社会で役割を担うアクターであり、他者との相互に認めあう関係中で、日々、自分が新たになっていく喜びに駆動される、そういう社会の仕組みを考えることが求められているのではないでしょうか。

 これが当財団の考える「学び社会」の一つの姿です。この「学び社会」が実現するとき、次に来る世代の子どもたちがこの社会に生まれてよかったと、自分の誕生を受け止めてくれることになるのだと思います。

 少しでも、この理想の社会に近づくために、皆さまのお力をお貸し下さい。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 2021年新春

一般財団法人人生100年社会デザイン財団

代表理事 牧野 篤